中学受験の競争激化が止まらない。それに伴い、子どもたちが塾に入るタイミングも早まっている。選ぶ塾によって指導方法や子どもとの相性も異なるため、「塾選び」はかなり重要だ。今回は、特集『わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾』の掲載データを基に、学校ごとに「合格者数が多い塾」を紹介する。
武蔵の合格者が多い塾はどこ?
主要10塾・過去16年の実績データで比較
中学受験を目指す小学生の戦いが激しさを増している。前年に続きコロナ禍で揺れた2022年入試では、首都圏の受験者数は5万1100人(首都圏模試センター。私立・国立受験者)と、これまでのピークだった1991年を上回り、受験率(同)と共に過去最高となった。西の激戦区、関西の受験率(日能研関西データ)も13年以降で最高だ。
特筆すべきなのは、中学受験塾関係者の多くが、来年はもちろんのこと、今後6年は激しい競争が続くとみていることだ。
さらに、競争の激化に伴い子どもたちが塾に入るタイミングも早まっている。選ぶ塾によって指導方法や子どもとの相性も異なるため、中学受験の勝負は「塾選び」から始まると言っていい。
それでは、学校選びが格段に難しさを増す中、「受験校」と「塾」はどこを選ぶべきなのか――。
今回は、中学受験塾の情報を収集、分析する中学受験カウンセラー、石田達人氏の協力を得て、特集『わが子に最強の中高一貫校&小学校&塾』の#23『【中学受験2023】御三家・早慶付・小石川…首都圏「難関19校に強い塾」ランキング!過去16年の実績データで判明』に掲載している、「武蔵の合格者が多い塾」を明らかにする。16年間にわたる長期的な塾別合格者数の推移のデータを使って分析した。
比較対象にしている主要塾はアントレ、栄光ゼミナール、ena、エルカミノ、グノーブル、SAPIX、ジーニアス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミーの10塾(五十音順)だ(ただし、四谷大塚については、元記事の掲載時点で合格者の一部しか公表されていなかったため、判明分〈3月21日時点〉のデータを掲載)。
それでは早速、確認していこう。