ロシアは今回のウクライナ侵攻で大量の兵器を導入し、かなりの部分を失った。これに西側の厳しい経済制裁も重なり、新規兵器システムから既存武器の予備部品に至るまであらゆるものを生産する能力が損なわれ、向こう数年にロシアの軍事力と兵器輸出は深刻な打撃を受けるとみられている。短期決戦との当初想定に反して、ウクライナ侵攻は9週目に突入しており、ロシアはこれまで最新鋭の装備も含め、兵器の大部分を展開している。大量のミサイルやロケット弾、砲弾が発射され、新型の精密兵器の在庫はかなり減ったとアナリストは分析している。軍装備の被害状況を追跡するオープンソースサイト「オリックス」によると、ロシアはこれまでウクライナでの戦争で3000以上の大型装備を失った。これには主要な戦闘戦車500台以上、装甲戦闘車両300台、戦闘機20機、ヘリ30機が含まれる。