しかし、憧れが先行した時代は終わっている。規制緩和で運航路線が拡大し、競争が激しくなった結果、航空各社は合理化を進め、社員の給与や待遇をより一般的な企業の水準へと近づけている。

 また、現在はマニュアルに頼らず広い視野で柔軟に接客できる能力が求められる。人材の多様化を目指し、文系と理系の間にあった職種の垣根も緩和されている。

アフターコロナにビジネスが変容?
これから求められる人材とは

 アフターコロナの採用では、多様性がさらに重視されるだろう。

「パンデミックの再来に備えて、航空業を中心に新たなビジネスを展開する、総合商社的な企業が増えるかもしれない」(鳥海氏)。たとえば、オンラインツアー、ホテル事業のノウハウを生かしたデジタル結婚式の企画、アプリによる機内食の販売や旅行予約の受け付けなどだ。

 学生は得意分野のスキルを生かせるチャンスかもしれない。