【航空】
航空志望の学生が
就職を実現する「奥の手」
コロナ禍で人の移動が制限され、台風直撃級の影響を受けた航空業界。JALとANAは2年連続で最終赤字を見込み、LCC(格安航空会社)のエアアジア・ジャパンが経営破綻した。
足もとでは緊急事態宣言解除やワクチン普及により、国内線需要が復活しつつある。頼みの綱は「リベンジ旅行」の盛り上がりだ。ワールドワイドで見れば、旅行を取り巻く環境は多くの国で好転している。しかし、それが航空各社の経営に効いてくるのは、まだ先の話だろう。
JALとANAは2021年度に続いて22年度も、一部の職種を除いて新卒採用を中止した。
航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、「航空志望の学生は、他に入れる企業があれば一旦そこに就職し、経験を積んで転職を考えてはどうか」とアドバイスをする。各社は将来、募集を行わなかった時期に遡り、コロナ期の卒業生を新卒枠で採用する可能性がある。
航空業界の仕事といって親世代が真っ先に思い浮かべるのは、パイロットやCAではなかろうか。それらは長らく憧れの職業だった。