仕事がつらいのは「他人が考える成功」の束縛のせい、2ステップで思考を転換写真はイメージです Photo:PIXTA

新生活や新年度を迎えて1カ月がたち、新たな環境にも慣れた一方で「なかなかうまくいかない」と悩む人も少なくないでしょう。「仕事がつらい」「プレッシャーに負けそう」――。仕事をしていれば、誰しもがメンタルの落ち込みを経験します。そんなときには少し、考え方を変えてみましょう。フルコミッション営業の厳しい世界を生き抜き、トップセールスの実績を持つ筆者が、社会で「自分らしく働く」ための処世術を解説します。(作家、株式会社HIROWA代表取締役、京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授 和田裕美)

「仕事がうまくいかない」と感じたら
試してみたい二つのステップ

「こんなふうに生きるのが成功」「結果を出せば出世できる」といった誰かの言葉が、いつのまにか自分の目指す方向となっていませんか。それが素晴らしいものかのように吹聴される中で、自分にとっての成功や幸せを見失っている人が多いように感じます。

 成功の形はそれぞれ違います。みんながお金持ちにならなくてもいいし、必ずしも出世しなくたっていいわけです。しかし、自分の考え方を大事にし続けることは案外難しいものです。特に、新しく仕事を始める人は、やはりどこかで他人が決めた「あるべき姿」という見えないものに強制されているのではないかと感じます。私は、これを「社会的な洗脳」だと捉えています。

 そんな社会的な洗脳状態から脱却するためには、どうすればいいのでしょうか。考え方を変える2ステップを紹介します。