米玩具大手マテルは、自社売却の可能性を巡り複数のプライベートエクイティ(PE)投資会社と協議した。事情に詳しい関係者らが明らかにした。同社は数カ月前に再建活動を完了したと宣言したばかりだった。関係者によると、マテルは、アポロ・グローバル・マネジメントやLキャタルトンといった企業と非公式に協議。協議は初期段階で、合意に至らない可能性もある。合意に至った場合は大規模な買収案件となる見通し。マテルの時価総額は26日の取引終了時点で約80億ドル(約1兆0180億円)。マテルのイノン・クレイツ最高経営責任者(CEO)は2月、同社の再建活動が完了し、「今は成長モードにある」と語っていた。同社が発表した2021年12月期決算は19%の大幅増収で、利益も増えた。だが、同社の株価はこの20年間ほとんど動いていない。
米玩具大手マテルがPE投資会社と協議、売却の可能性巡り
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