文章がうまい人が破らない「たった1つのルール」とは?言葉のプロが解説Photo:PIXTA

メール、チャット、企画書……ビジネスパーソンは日常的にさまざまな文章を書いています。しかし、「文章を書くのが苦手」というビジネスパーソンは少なくありません。どうすれば上手な文章が書けるのか。言葉のプロたちが重視しているルールとは?

「言葉のプロ」が解説!
伝わりやすい文章を書くコツとは?

「文章を書く」ことは、全てのビジネスパーソンが仕事をする上で避けては通れない行為と言っていいでしょう。新型コロナウイルス禍で対面のコミュニケーションが減っている今、文章の重みは以前よりも増しています。

 しかしながら、文章を書くことに苦手意識を持っている人は少なくありません。どうしたら「上手な文章」が書けるのか。特集『最強の文章術』から、“言葉のプロ”たちのアドバイスに耳を傾けてみましょう。

「メールの内容が分かりにくいと言われる」「チャットで誤解されやすい」「企画書を書くのが苦手」……などの課題を感じたことはありませんか。

 コピーライターの田口まこさんは、「結局、何が言いたいの?」と思わせる分かりにくい文章には、共通する特徴があると指摘します。

 それは、「ワンセンテンスが長過ぎること」です。

「試しに、あなたの書いたメールのワンセンテンス(一文、文頭から句点〈。〉まで)の文字数を数えてみてください。もし、60字以上のセンテンスがダラダラと続いているなら、かなりの確率で多くの人から文章が分かりにくいと思われているはずです」(『文章がうまい人は、「たった一つのルール」を破らない』より)

 ダラダラ続く長くて分かりにくい文章は、自身の評価を落とすことにもつながりかねません。では、どうすればいいのか。田口さんは、「たった一つのルール」を実践してほしいと力説します。

 それは、とにかくワンセンテンスを短くすること。60字以内を目標に、それだけを守って書くことがおすすめだと言います。

 また、一文を60字以内にするためには、「ワンセンテンスに入れるメッセージはできるだけ一つ」にするのが重要です。

「情報をあれもこれもと詰め込むと、当然文字数が増えます。一文が長くなるほどに内容は煩雑になり、どんどん分かりにくくなるのです。反対に『60字1メッセージ』の短い文は、テンポよく読め、内容がスイスイと頭に入ってきます」(同)

 田口さん執筆の記事『文章がうまい人は、「たった一つのルール」を破らない』では、具体例を交えて、「60字1メッセージ」で分かりやすい文章を作るコツを紹介。また、そのほかに文章を読みづらくしている原因についても解説しています。気になる方はチェックしてみてください。