圧倒的な軍事力の差に抗い、ウクライナ軍がロシア軍に善戦している。核大国が敗れる「まさか」の大番狂わせを期待し、世界各国はウクライナへの支援を強化している。親ロシアの立ち位置にある中国の要人からも、「ロシアの敗北は時間の問題だ」という衝撃発言が飛び出した。(イトモス研究所所長 小倉健一)
核大国が敗れる「まさか」はあるか
ウクライナが見せる大番狂わせ
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は2カ月半を超え、戦況が変わりつつある。西側諸国によるウクライナ支援と対露制裁は一段とその度合いを増し、予想外の長期戦突入にロシア軍が後退を余儀なくされているのだ。
核戦力を誇示しながら侵攻を止めないロシアに対し、軍事力で圧倒的に劣るウクライナ。非軍事面も含めた「ハイブリッド戦」で反撃ののろしが上がる中、核大国が敗れる「まさか」はあるのか。
今、世界は「大番狂わせ」を期待し、ウクライナ支援の輪は広がりを見せている。戦況は依然厳しく、ロシア軍による残虐行為も報じられる。しかし、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領ら発信力に長けた首脳陣は、戦禍の模様をSNSなどで積極的に発信し、国際社会は支援拡充で呼応する。