ゲームデザイナーの堀井雄二さんは、もともと漫画家志望で、漫画原作者である小池一夫さんが主宰していた劇画村塾に通っていました。

 小池さんはタイトルについて次のように教えたといいます。

▽やさしい言葉と難しい言葉を組み合わせると印象に残りやすい
▽タ行に濁音をつけた言葉を入れるとインパクトが出る

 そこで堀井さんはゲームのタイトルを考えるときに、この法則を使って考えたのです。

 初代のゲームの内容は、竜王を探し出し、さらわれた王国ラダトームのローラ姫を助け出すことでした。

 そこでポピュラーな言葉である「ドラゴン」(タ行の濁音入り)と、当時、なじみが薄く難しい言葉であった「クエスト=探求」を組み合わせて『ドラゴンクエスト』というタイトルを思いついたのです。

 まさにこれも「いちご大福」の法則でインパクトを生み出したタイトルですね。

 さて今回ご紹介した「イチゴ大福」の法則、いかがでしたでしょうか?

 天才たちが生み出した、たった10文字程度の超ヒットタイトル。それを分析してわかった13個のタイトル法則を少し意識してみるだけでも、だんだんとあなたの「タイトル力」が刺激されていくことがわかると思います。