異動や転職で新しい部署に入った時、新人として入社した時に真っ先にするべきことは、関わりのある人の名前は手帳にでも書いておき、初日に全て言えるよう記憶しておくことです。そして、「○○さん、おはようございます」と、できる限り名前を付けて挨拶すること。

 それは「あなたは私にとって、とても価値のある人です」というメッセージになるからです。

どうしても覚えられないときは
有名人の名前と連動させる

 私は講座を行なう時、生徒にはなるべく名前で呼びかけるよう努力しています。若い頃は20人ぐらいの名前は、すぐに覚えられましたが、最近はそうもいきません。

 そこで、裏で色々と努力を重ねているのです。

 まず大事なことは「その人にとって名前はとても大切なもの」という気持ちを強く持つこと。名前で呼びかけられたら、誰もがうれしく感じることを肝に銘じています。

 次に、そこにいる方の顔を見て、名前が出てくるかどうかチェックをしています。出てこなければ、名簿を見て何回も心の中で「この人は○○さん」と、意識付けを行ないます。

 それでも記憶できない場合は、芸能人やスポーツ選手の名前と連動させることもあります。心の中で「この人を見たら、東京ヤクルトスワローズの○○選手を思い出せ」というようにするのです。

 それでも頭に入らない人もいるのですが、その場合は初めに何回も名前で呼びかけて、なるべく頭の中にインプットできるようにしています。

思い出せない時は
「自分から名乗る」

 久しぶりに会った人の名前が出てこない。相手は笑顔なので、こちらのことを覚えていそう。できれば名前を呼んであげたい。

 そんなピンチに、覚えておいて損はない一策があります。

 それは「久しぶりです。野口です」と、まず自分から名乗ること。