またすぐに!会いたくなる人の話し方写真はイメージです Photo:PIXTA

「相手を主人公とした会話」を使えば、口ベタな営業マンもみるみる成績アップ。信頼と成果を勝ち得ることができる話し方のテクニックとは。話し方講師、野口敏氏の新著『またすぐに!会いたくなる人の話し方』からの一部抜粋で、仕事や人間関係に役立つコミュニケーションの極意を紹介していく。

「面白い話」よりずっと
心に残る話し方がある

「面白い人」よりも、ずっと相手の記憶に残って、しかも「また会いたい」と感じさせる話し方があります。

 それは、「相手の人」そのものを話題にして話をすること。さほど話がうまくなくても、内容が面白くなくても、これだけで相手は大満足なのです。そして無理に相手をほめる必要もありません。

 自分が主人公となっている話を聞くのは、快感でうれしいに決まっています(悪口でさえなければ、ですが)。

 まず誰にでも簡単にできるのが、相手に対して日頃から感じていることを話すことです。

「暑さに強いよね。前も真夏に倉庫で一日中仕事してたけど、平気な顔だったよね」
「毎日お弁当をつくっているなんて、素晴らしいですね」
「体力ありますよね。新宿から自宅まで歩いて帰ったのでしょ」

 何でもない言葉ですが、こんなふうに話を向ければ、相手はとてもいい気分で自然に話をはじめるでしょう。