米アマゾン・ドット・コムは、いわゆる「メタバース」よりも、むしろ現実の世界に影響する技術に重点を置いている。
アマゾンのデバイスおよびサービス担当上級副社長デービッド・リンプ氏によると、同社の野望は現在、家庭用ロボットやアンビエント(環境)コンピューティングなどの分野を含むデバイス製品の能力を拡大することだ。リンプ氏は19日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催の「フューチャー・オブ・エブリシング・フェスティバル」に登場した。
リンプ氏は「今ここにある現実を向上させたいというのは、私自身の基本的な信念であり、またアマゾンが多くの時間を費やしていることだ」とした上で、「人々に元気を与え、現実の世界を楽しむことができるような技術に取り組みたい」と述べた。
アマゾンは何年も前からこうしたプロジェクトに取り組んできた。電子書籍リーダー「Kindle(キンドル)」に始まり、音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」の成功、そして最近ではロボットだ。