米株式市場の年初からの下げの半分近くは8社に原因がある。しかも、市場が感じる痛みはまだこれで終わりではない。アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、テスラ、グーグルの親会社アルファベット、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズの6社の株価はこの数年で大きく膨れ上がり、2022年を迎える頃にはS&P500種指数に占める割合が25%に達した。S&P500種指数は時価総額で加重平均されたものであるため、こうした超大型銘柄に大きく左右されやすい。6社はつい最近まで、S&P500種指数を一段高へと導いていた。それが今では失速し、市場全体もぐらついている。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによると、S&P500種指数の年初来の下げ(5月18日まで、トータルリターン・ベース)のうち46%は、6社にエヌビディアとネットフリックスを加えた計8社によるものだ。