株式投資家はリセッション(景気後退)に備えつつある。数カ月にわたる株売りは足元でさらにペースが加速しており、痛みはテクノロジー株や投機的な取引を超えて市場全般に広がってきた。これまで荒波から比較的守られてきた生活必需品株ですら、打撃を受けている。米主要株式指数は年初来の安値近辺で推移しており、S&P500種指数は年初来18%下落している。小売り大手ウォルマートや食品スーパー大手クローガー、飲料大手コカ・コーラ、食品大手クラフト・ハインツなどで構成されるS&P500種の生活必需品セクター指数は先週の5日間で8.6%下落した。最近の株売りの長さとその規模に衝撃を受けているとの声は多い。売りは5カ月目に入っており、1日の振れ幅も2020年3月以来の大きさだ。