経営者で投資家という仕事柄、私の周りには多くの資産を形成した人、ビジネスオーナー、最近はやりの「億り人」と呼ばれる人たちが数多くいます。私自身も投資によって5億円稼いだことがあります。自分含め、友人知人に数多く共通していることは、実はすごくシンプルで、誰にでもマネできることばかりだと気づきました。今回はそうした身の回りで成功したお金持ちたちが必ず実践している5つの共通点を、私なりに研究して、データを収集してきました。ちなみに、多摩大学大学院博士前期課程で情報工学を修了後は、日本神経心理学会、認知神経科学会、日本心身医学会の各学会に所属し研究を続けてきました。それらのエビデンスや科学的根拠を取り入れながら誰にでも取り入れやすいように紹介していきたいと思います。(フロンティアコンサルティング代表取締役・脳科学者 上岡正明)
自分もガシガシ働いて、お金にもトコトン働いてもらう
まず、一つ目のお金持ちの共通点として、「自分もガシガシ働いて、お金にもトコトン働いてもらう」というものがあります。
ちまたにあるお金持ちのイメージとはちょっと違うかもしれませんね。皆さんが連想するお金持ちとは、南の島でのんびりして働かず、投資家としてお金にだけ働いてもらう、というものではないでしょうか。
もちろん、そうしたリタイアしたお金持ちは、少数ですがいることはいます。しかし、実際にはビジネス本やメディアが作り出した幻想でしかないことがほとんどです。そもそも、本当のお金持ちというのは、労働や投資を毛嫌いしていません。「お金を稼ぐ」という行為そのものを、自分や仲間たちの可能性を広げてくれる、ポジティブで楽しいものだと考えています。
ほとんどのお金持ちは、お金を増やすことよりも、自分の高みを目指すことに目を向けています。そのため、人生で使いきれないほどのお金を手にしても、ガシガシ働くことをやめようとしないのです。むしろその資金力を生かして、さらにお金や人脈を増やすことを可能としていきます。
これはゼロから財を成すための、基本中の基本の条件かもしれません。しかし、次の条件からハードルが上がっていきます。