株式投資を始めるなら、決して中途半端な気持ちで始めてはダメ。必ず勝ち残るという強い覚悟を持ってのぞもう。「成長スピード」こそが、株で勝つための分かれ道――。PR会社を経営しながら、株式投資で資産2億円を達成した上岡正明氏は、最新刊『神速株投資術』(ダイヤモンド社)の中で、株で勝ち組になるためのポイントをそのように語っています。本連載では、同書の内容をもとに、株で勝ち続ける人が持っている「考え方」「見方」「やり方」の3つの型について紹介します。
株をしている9割の人は、明確な目的を持たない
株で成功して、資産を築きたければ「目的」を定めることが大切です。もちろん、潜在意識とか、抽象的なお話をするつもりはありません。
では、なぜ最初に「目的」を持つことが大切なのか。
たとえば、どの山に登るのかを最初に決めなければ、装備もコースも決まりません。エベレストに登るのに、ハイキングの装備では頂上につく前に即死してしまいます。
逆に登る山が定まれば、身につけるべき装備も、コース選びなどの戦略も、複数の選択肢から選べばよいわけです。
一方で、株をしている人の9割が明確な目的を持ちません。
それは、株をはじめた最初のきっかけが、
「なんとなく、好景気だったから」
「友達や先輩がはじめたから」
「漠然とした不安から」
あるいは、「証券会社の営業マンに、しつこく電話で勧められて、つい……」という方がほとんどだからだと思います。
そのたびに、なんとなく株を購入して、経済ニュースの高揚感にさらにお金をつぎ込んで、ついつい目的もなく証券会社のレターニュースを信じて信用売買をはじめてしまうのです。