お金持ちはどんな行動パターンと思考様式を持っているのか?
お金持ちだけが知っている、真の豊かさの正体とは!?

お金持ちがしている100の習慣』ではそのような疑問に答える「お金持ちの行動パターンと思考様式」を解き明かしています。著者は国際的に活躍するイギリスのコーチング第一人者であり、数多くのクライアントにコーチングをおこなってきました。成功者の習慣についてまとめた『成功者がしている100の習慣』は6万5000部突破のベストセラーとなっています。
本書では、その経験から導き出したお金持ちに共通する100の習慣を紹介しています。
「あなたはなぜお金持ちになりたいのか」本書のアドバイスはこの問いからはじまります。しっかりと目標設定をし、紹介されている習慣を実践することが、お金持ち、そして真の豊かさへの近道です。
この連載では、本書に紹介されている100の習慣を特別に抜粋し、お金持ちになる人、ならない人の思考や行動のパターンを解明。習慣のポイントだけでなく、どのように実践すればよいか、ワークなどをまじえ具体的な方法を紹介します。

お金持ちになりたい人が必ず経験しておくべき「職種」ベスト1Photo: Adobe Stock

お金持ちになる人は「セールス力」が高く、
お金持ちにならない人は売り込みが下手で好機を逃す

「私たちは他人に何かを売ることに人生の大半を費やしている。つまり、自分のアイデアや意見、見解など、価値のあるものを売っているのだ」

経済的に成功した人々はたいてい、セールスの技量が優れています。話に説得力があり、人を動かす影響力があるのです。こうしたスキルは、相手に自分の考えを理解させ、経済的な成功への道のりで直面する問題を克服するのに不可欠です。営業スキルを磨くことは、様々な場面で役立ちます。例を挙げます。

・自分が昇進に値すると上司に示す。
・自分の仕事に見合う給料を支払うように上司と交渉する。
・周りの人からサポートが得られるようにビジネスアイデアを提示する。
・自分の夢の価値を語り、その実現を一緒にサポートしてくれる人を募る。
・起業したスタートアップ企業の新規顧客を獲得する。
・プライベートバンクなどの富裕層向け金融機関の顧客として自分を売り込む。
・自分のスタートアップ企業に投資する投資家や株主を惹きつける。
・「経済的な目標の達成のために必要なことを実行する」と自分を納得させる。

もちろん、誰もがスティーブ・ジョブズのように上手にプレゼンテーションができるわけではありません。しかし幸い、優れたセールススキルを得るために、自信満々の外向的な性格である必要はありません。物静かで内向的な人でも、セールスの場面では良い仕事ができます。相手と良好な関係を築くうえで、内向的な性格が効果的なことがあります。

ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグ、ジャック・マーなど、現代の有名な億万長者の多くも、外向的な性格ではありません。彼らが成功したのは、黙っていても売れる商品をつくり、必要なときには発言し、周りの人を説得して助けを求めたからなのです。

お金の格言
「何かを売り込むときに重要なのは、自分自身を受け入れ、理解することである」

実践しよう

■コミュニケーションスキルを磨く
売ることにおいて何より大切なのはコミュニケーションです。コミュニケーション能力を高めて損をすることはありません。

重要なコミュニケーションスキルの一つである、「アクティブリスニング」は、簡単に練習できます。これは、相手の発言や感情にあなたが積極的に耳を傾けていることを意識的に示すコミュニケーション方法です。

■誠実であり続ける
銀行の上役や投資家、従業員候補者など、あなたが説得を試みている相手は、あなたが素晴らしいセールスパーソンであることよりも、誠実であることを期待しています。

私たちは、相手の話に耳を傾け、気を配り、信念と情熱を持って何かに取り組む人に、自然と惹かれ、一緒に仕事をしたいと思うものなのです。

■他人の立場で考える
誰かを説得したいときは、いきなりセールスモードに入ってはいけません。まず、相手の視点から物事を見てみましょう。その人はどんな助けを求めているでしょうか? どんな問題や課題に直面しているでしょうか? 相手のために価値を創造するにはどうすればよいでしょうか?

たとえば銀行に融資を依頼する前に、まずは相手の立場になってみることから始めましょう。「銀行の担当者が私に融資をしてくれるとしたら、それはなぜか? 私を信頼する理由は何か? 相手が私に対して浮かべる懸念を解決するにはどうすればよいだろう?」と考えるのです。

■実践的な営業経験を積む
あなたがキャリアをスタートしたばかりで、将来お金持ちになるためにどの道を選べばいいのか迷っているなら、まず営業職に就くことを検討してみてはいかがでしょうか。営業の仕事は、相手を説得し、動かすうえで直面する様々な問題への対処方法を学ぶ絶好の機会になります。営業職は、相手から拒絶される経験をする機会も多く、それはどんな状況でも前進し続けるために必要な忍耐力を身につけるうえでも役立ちます。

(本稿は、ナイジェル・カンバーランド著、児島修訳『お金持ちがしている100の習慣』を抜粋、再構成したものです)

ナイジェル・カンバーランド(Nigel Cumberland)
作家、リーダーシップ・コーチ
1967年、イギリスのヨーク生まれ。ケンブリッジ大学卒業。世界最大級の人材サービス会社Adeccoや世界3大ミシン糸メーカーCoats plcで財務部長を務めた。シルクロード・パートナーシップの共同創立者。ロンドンとドバイを拠点に、同社を通じて企業幹部を対象にリーダーシップ・コーチングやメンターリングをおこなう。ハーバード大学メディカル・スクール付属コーチング養成機関の創立研究員でもある。これまで香港・ドバイ・ブダペスト・サンチアゴ・上海・ドバイで暮らし働いた経験から人生で成功するヒントを得た。これまでに出版した8冊の著書は、ドイツ・中国・ポルトガル・スペイン・ロシア・チェコ・スロバキア・ルーマニア・ドバイをはじめとする中東諸国・ブラジルなどの各国で翻訳されている。『成功者がしている100の習慣』(児島修訳、ダイヤモンド社)が日本でもベストセラーになっている。
児島 修(こじま おさむ)
英日翻訳者
1970年生まれ。立命館大学文学部卒業(心理学専攻)。訳書に『成功者がしている100の習慣』『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』(以上、ダイヤモンド社)、『やってのける』『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』(以上、大和書房)などがある。