米アップルは、物価上昇や労働市場の逼迫(ひっぱく)に加え、店舗の時間給労働者の労組組織化に向けた動きを受け、従業員の賃金を引き上げる方針を示した。同社は25日、従業員への電子メールで、全体的な人件費の予算を増額すると明らかにした。米国で働く時給労働者の最低時給は22ドル(約2800円)となり、2018年比で45%増加する。労働市場の状況によってはさらに引き上げられるという。米国で働く従業員の初任給も引き上げられる見込み。アップルの広報担当者は、「世界最高のチームメンバーを支えて維持していくことにより、われわれは最高かつ最も革新的な商品やサービスを顧客に提供できることになる」と述べている。