10年近く前に米コネティカット州の小学校で銃乱射事件が発生して以降、銃規制強化の推進派は全米ライフル協会(NRA)の影響力に対抗するための運動を広げてきた。ここ2週間にニューヨーク州バファローのスーパーに続き、テキサス州ユバルディの小学校でも銃乱射事件が相次ぎ発生したことで、足元ではこうした銃規制強化を求める組織への献金が急増している。だが、組織の幹部らは取り組みの成果は乏しいと明かす。銃規制強化の推進団体「ギフォーズ」のマネジングディレクター、ロビン・ロイド氏は「具体的な成果はほとんど得られていない」と語る。同団体はガブリエル・ギフォーズ元下院議員(アリゾナ州)が2011年に銃撃された事件をきっかけに発足した。