ジョー・バイデン米大統領は30日、ロシア領内を攻撃できる長距離ロケットシステムをウクライナに提供する計画はないと明らかにした。バイデン氏は質問に答える形で「われわれはロシア領内に撃ち込むロケットシステムをウクライナに提供するつもりはない 」と述べた。詳細には触れなかった。バイデン政権は早ければ今週中にも、ドンバス地方におけるロシアの攻撃に対抗するため必要だとしてウクライナが求めているロケットシステムの提供について発表するとみられている。米国が検討している兵器には多連装ロケットシステム(MLRS)が含まれており、この自走多連装ロケット砲はウクライナが使用しているどのシステムよりも遠くまで発射でき、ロシア領を攻撃できる可能性があるが、その射程は弾薬に左右されるという。