全米に電気自動車(EV)の充電スタンド網を構築する取り組みは、遅々として進まない。各州が、新しいサービス産業の立ち上げに割り当てられた公的資金をうまく分配できずにいるためだ。  バイデン政権は、新しい充電ステーションの設置に向け、全米の州に計75億ドル(約9700億円)を支給する構えだが、最近の同様の取り組みは、それが前途多難なことを示唆している。フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガス不正問題の和解金28億ドルの一部として、州は充電ステーションに利用可能な4億2400万ドルの資金を受け取った。4年以上がたった今、使われたのはその48%にとどまる。