ESG(環境・社会・企業統治)分野のファンド販売がファンドマネジャーの安易なマーケティング手法だった時代は終わった。環境・社会・企業統治上の基準に着目した投資は、手数料の低いパッシブ運用ファンドとの競争に苦労するフルサービス型の資産運用会社には非常に人気の高い新市場となってきた。この種の倫理的な投資の意味は純粋に人によって異なるが、その「環境」部分に関しては吟味すべき事例が出てきた。ドイツ銀行の資産運用子会社DWSのアソカ・ベーアマン最高経営責任者(CEO)は1日、9日の年次総会後に辞任すると述べた。このニュースは、DWSがESGファンドについて誤解を招く主張をしたとの疑惑を理由として、ドイツ警察当局が両社の事務所を家宅捜索した翌日に発表された。米証券取引委員会(SEC)と連邦検察当局も調査を続けている。
ESG投資、環境の「E」を外すべきとき
ドイツ銀傘下の資産運用会社、「グリーンウォッシュ」疑惑でCEOが辞任へ
有料会員限定
あなたにおすすめ