米労働省が3日発表した5月の雇用統計によると、非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比39万人増と、昨年4月以来最も低い伸びとなった。それでも、米国で新型コロナウイルス流行が始まった2020年2月までの12カ月間の平均は大きく上回った。失業率は3.6%と前月から横ばいで、20年2月の水準より若干高かった。平均時給の伸びは前年同月比5.2%となり、前月の5.5%から鈍化した。業種別で就業者数の伸びがもっとも大きかったのはレジャー・ホスピタリティーで、専門職・企業サービス、運輸・倉庫も高い水準だった。労働参加率は前月の62.2%から62.3%に若干上昇した。4月の非農業部門就業者数は速報値の42万8000人増から43万6000人増に上方修正された。