ダイヤモンド決算報#ドラッグストアPhoto:PIXTA

コロナ禍が落ち着き始めたことで、市況も少しずつ回復しつつある。しかしビジネス界では、コロナショックから立ち直った企業と不調から抜け出せない企業とで明暗が分かれている。そこで、上場企業が発表した直近四半期の決算における売上高を前年同期と比べ、各業界の主要企業が置かれた状況を分析した。今回はウエルシアホールディングス、ツルハホールディングスなどの「ドラッグストア」業界5社について解説する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

マツキヨココカラが
前年同期比6割超の大幅増収

 企業の決算データを基に「直近四半期の業績」に焦点を当て、前年同期比で増収率を算出した。今回の対象は、以下のドラッグストア業界5社。対象期間は21年11月~22年3月の直近四半期(ウエルシアホールディングス、ツルハホールディングス、スギホールディングスは21年12月~22年2月期、その他2社は22年1~3月期)としている。

 各社の増収率は以下の通りだった。

・ウエルシアホールディングス
 増収率:12.7%(四半期の売上高2695億円)
・ツルハホールディングス
 増収率:マイナス0.5%(四半期の売上高2294億円)
・スギホールディングス
 増収率:1.5%(四半期の売上高1589億円)
・マツキヨココカラ&カンパニー(旧マツモトキヨシホールディングス)
 増収率:66.9%(四半期の売上高2221億円)
・サンドラッグ
 増収率:2.3%(四半期の売上高1571億円)

※ツルハホールディングス、サンドラッグは収益認識に関する会計方針の変更を行っているが、各社の開示方法に準じて、前年同期の売上高と増収率には同変更を遡及適応していない。

 ドラッグストア業界の主要5社では、ツルハホールディングスのみが前年同期比減収、その他4社は増収となった。

 ツルハホールディングスが、前年同期の実績をわずかに下回った要因とは何だったのか。また、マツキヨココカラ&カンパニーが6割超の大幅増収となった背景には、昨年10月に実施した経営統合の影響があるとみられるが、この影響を除くと業績はどのような状況にあるのか。

 次ページ以降で詳しく解説する。