犬猫にマイクロチップ義務化…規制強化でもペットビジネスの未来は明るい理由Photo:PIXTA

コロナ禍で在宅時間が増えたこともあり、犬や猫などを飼い始める人が増加しました。それに伴い、ペット市場が急拡大しています。しかし、実はペット業界を取り巻く環境を変化させたのは、コロナ禍だけではありません。今後のペットビジネスの動向について、考察します。(フリーライター マキ・ユウタ)

コロナ禍は「空前のチャンス」?
ペットビジネスの現状

 2020年から世界的に感染拡大が続いている新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が大幅に増えました。自宅での時間をより充実させるため、また友人や恋人、離れて暮らす家族などに会いに行けない寂しさを癒やすために、犬や猫などのペットを飼う人も増加傾向にあります。20年には犬の新規飼育頭数が41万頭以上、猫では46万頭以上と、前年と比べていずれも大幅に増えています。

 新しく犬や猫を飼う人が増えれば、そこには当然ビジネスチャンスが生まれます。つまり、コロナ禍は、ペットビジネスの世界においては大きなチャンスでもあるのです。