ソフトバンクに試練、インドで試される真価Photo:NurPhoto/gettyimages

――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 ベンチャーキャピタル(VC)のセコイア・キャピタルが先月、「試練の時」と呼んだように、テクノロジー業界は弱気相場に見舞われる中で、先を争って自らを一定の改革を進めた存在に位置づけようとしている。だが、ソフトバンクグループ(SBG)にとっては、防御策が限られるかもしれない。

 ソフトバンク傘下のビジョンファンドは2022年3月通期に合計で約270億ドル(約3兆5800億円)の損失を計上した。その理由として、米中の規制動向によって投資先の上場企業の業績が低迷したことが大きな足かせとなったと説明した。ソフトバンクの孫正義会長兼社長は地政学リスクが悪化要因となって、市場を取り巻く不透明感は当面続くとの見方を示した。

 ハイテク業界のどこもがそうであるように、孫氏は重大な変更をいくつか行えば、ソフトバンクはこの嵐を乗り越えられると確信しているようだ。ソフトバンクは中国での投資を縮小するほか、出資の規模を一段と小さく、かつ分散すると述べている。しかし残念ながら、ソフトバンクの問題は世界的なもので、形勢逆転には相当数の小規模な投資が必要となるだろう。