自分のためにお金を使うことを許せないと、
幸せを認識できなくなる

 でも、Jさんだって、何もしないで養ってもらっているわけではなく、料理をつくったり、掃除や洗濯をしたり、ご主人の会社のお手伝いをしたりするなどして、ちゃんと家族をサポートする「仕事」を十分にしているのです。

 それに家計上問題のない範囲でなら、提案された月に一定の額を、自分の好きなことに使っても全くかまわないわけです。

 しかし、ここで「自分のためにお金を使う」ことを「許せない」と思い込んでいる場合、本来であれば自分のためにお金を使うという幸せな行為が、幸せだと認識できない思考回路になってしまいます。

 仕事をして給料をもらっている方ならなおさら、一部のお金を自分のために使うことでストレス解消することに、もっと寛容になったほうがいいです。

 罪悪感を覚える必要は、ありません。

「月に一度だけ、ちょっと豪華な食事をする」
「週に一度、ちょっとだけ高価なスイーツを食べる」
「月に1万円だけ、ファッションにお金を使う」

 など、自分の収支のバランスが崩れない範囲で自分にプレゼントを工夫しましょう。

 そうしたことを考えるのを反射的に「悪いこと」と切り捨てるクセのある人は、今一度、お金の使い方をよく考えてみたほうがいいです。