背が高いと病気のリスクに影響を与える?米大学研究の新見解とは写真はイメージです Photo:PIXTA

 平均よりも背が高い人は、そのことに関連している遺伝因子がさまざまな疾患のリスクに影響を与える可能性があるという、新たな研究結果が発表された。米コロラド大学アンシュッツ医学キャンパスのSridharan Raghavan氏らの研究によるもので、詳細は「PLOS Genetics」に6月2日掲載された。

 身長と疾患リスクの関係については過去にも研究されており、高身長の場合に心房細動と静脈瘤のリスクが高く、反対に冠動脈性心疾患や高血圧、高コレステロール血症のリスクは低いことが報告されていた。今回の研究では新たに、高身長が末梢神経損傷や足の潰瘍などのリスクの高さと関連のあることが分かった。ただしRaghavan氏は、「背が高いからといって、これらの疾患をいずれ発症する運命にあるとは限らない。個人的には、高身長であることを変更不能な疾患リスク因子として、憂慮すべきではないと考える」と述べている。