オンラインショッピングで嫌な目に遭ったら、星1つの商品レビューでうっぷんを晴らしたり、ただ諦めるだけだったりするかもしれない。北京在住の技術コンサルタント、ケンドラ・シェーファーさんの場合は、いかめしい表情で頭に白いカツラをかぶり、小づちを持ったカニが裁判長を務めるオンライン法廷に出向いた。彼女は昨年、中国のフリマアプリ大手「閑魚」に出品されていた「有名デザイナーの白いTシャツ(Lサイズ)」と説明されていたものに、3ドル(約400円)相当の金額を支払った。ところが届いたのはデザイナー物ではない白のTシャツ。サイズは2XLだった。彼女は返金を求めた。販売業者は返金請求を退ける正当な理由として「白いシャツは白いシャツだ」と答えた。「あなたは明らかに、買った物にケチをつけ、商品をタダで手に入れようとする人間だ」