ロシア軍は、ウクライナのルガンスク州でウクライナ軍にとって最後の主要拠点となっていたリシチャンスクを掌握した。ウクライナ東部を巡る戦いは数カ月にわたり主戦場となっていたが、ロシアが同地域を事実上支配下に置いた形となる。ロシア国防省によれば、セルゲイ・ショイグ国防相は3日、ロシア軍が「ルガンスク人民共和国」の民兵らと共に、ルガンスク州を完全に支配下に置いたとウラジーミル・プーチン大統領に報告した。またウクライナ政府当局者も包囲されることを回避するため、ウクライナ軍の兵士らがリシチャンスクから撤退していることを認めた。ロシア軍はウクライナへの侵攻開始から1カ月が経過しても首都キーウを制圧できず、ウクライナ中央部から撤退。その後はルガンスク、ドネツク両州で構成されるウクライナ東部ドンバス地方の掌握に注力してきた。