海外旅行が再開! でも実際は円安や燃油サーチャージが高くついて、行けない? 旅行会社最大手のJTBに、海外旅行の「売れ筋」と「穴場」を聞きました。(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)
ハワイに人気が一極集中
家族旅行が8割超
――海外旅行に比較的行きやすくなった春以降、海外ツアーの販売動向に変化は?
海外の感染症危険情報に基づき、危険度でレベル1の国・地域のツアーを売り始めています。方面としては、当社のウェブ検索数と実予約数を合わせて、ハワイが圧倒的に人気です。実予約だけだと、9割以上をハワイが占めているのが実態です。
ウェブ検索件数だと、ハワイに次いで韓国、その次にグアムが多いですね。とはいえ、ハワイがダブルスコア以上離して断トツです。
――なぜハワイがそれほどリードしているのですか。
4月のゴールデンウイーク前、「ハワイ旅行再開」と大々的に告知し、テレビなどでも取り上げられた影響が大きいと思います。また、コロナ禍のさなかにおいても、「海外旅行が再開したらどこに行きたいですか」といったアンケートで、ハワイが上位でした。海外旅行マーケットにおいて、ハワイの強さを改めて実感しています。
参加形態としては、家族旅行という単位の申し込みで全体の40%程度、そこに夫婦旅行やハネムーン、ウエディングを含めると8割を超えます。今のところ友人同士というのはまだ戻っていなくて、経済圏が一緒の家族で旅行するのが主流です。
――人気のホテルはハレクラニや“ピンクパレス”(ザ・ロイヤル・ハワイアン・ラグジュアリーコレクションリゾート)といったいわゆる有名どころでしょうか? 売れ筋の傾向として、ツアーの具体的な料金は?