【クイズ】猛暑で増える熱中症ではない「意外な救急受診」とは?性別での違いも写真はイメージです Photo:PIXTA

 熱波の日はメンタルヘルス関連の救急受診件数が多くなるという研究結果が、「JAMA Psychiatry」4月号に掲載された。

 米ボストン大学のAmruta Nori-Sarma氏らは、米国全域の診療報酬・医療記録の匿名データベースを用いて、熱波への曝露がメンタルヘルス関連の救急受診に及ぼす影響を検討した。まず、2010~2019年の温暖な季節(5~9月)に米国内2,775地域で発生した成人患者の救急受診のうち、退院時の主病名または副病名として精神科の診断名が付いたケースを特定。次に、各地域の1日当たりの救急受診件数と、受診日の当該地域の最高気温との関連性について、条件付きロジスティック回帰モデルを用いて検討した。

 なお、本解析では、「熱波」とは1日の最高気温が当該地域の気温分布の上位5%に達することと定義。当該地域で受診件数が最も少なくなる気温(至適気温)の日を比較対照として、熱波の日におけるメンタルヘルス関連の救急受診の発生率比(IRR)を評価した。