オンライン広告の実績は今年に入ってから芳しくなかったが、状況は悪化している。ウォール街はその度合いを過小評価しているのかもしれない。金利の上昇、ロシアのウクライナ侵攻、インフレの高進といったマクロ経済的要因が絡み合い、オンライン広告市場は第1四半期(1-3月期)に出鼻をくじかれた。そしてそれ以降、事態はさらに悪化。インフレ率だけをとってみても、5月には数十年ぶりの高水準に跳ね上がった。メッセージアプリ「スナップチャット」の親会社スナップのエバン・スピーゲル最高経営責任者(CEO)は5月末、「マクロ経済環境がわれわれの予想以上に大幅かつ急速に悪化したことは間違いない」と述べ、第2四半期(4-6月期)の売上高および税引き前利益が、わずか1カ月前に出した予想を下回るとの厳しい見通しを示した。
ハイテク大手の広告事業、低迷は一時的でない
フェイスブックやグーグルは再び厳しい四半期に直面している
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