(この記事は「コロナ後遺症」に関する3回シリーズの最終回です)保険会社は予期せぬ事態に対処することには慣れているが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)がもたらす永続的な影響を把握しようとするのは、とりわけ困難かもしれない。米国ではコロナによる死者数が100万人を超え、感染者数は数百万人に上るが、それが米国民の将来の死亡や障害リスク特性をどう変化させるのか、という難しい疑問が浮上している。コロナによる死者の中にはもともと病気だった人も大勢いたほか、現在ではワクチン接種が広く進んでおり、発病した人に対する新たな治療法もある。だが一方で、多くの人が予防的治療を先延ばしにしている。また、何百万人もの人たちが、「ロングコビッド」と呼ばれるコロナ後遺症の指標とされる一連の症状に悩まされ続ける可能性がある。