中国株に回復の兆しが垣間見える中、中国規制当局の厳しい取り締まりで痛い目を見た世界の投資家は、再び中国株の買い場が到来したのか判断しかねている。モーニングスター・ダイレクトによると、中国株に投資する世界の上位30のミューチュアルファンドに流入した資金は先月、合計60億ドル(約8200億円)以上に達した。これは少なくとも2021年前半以降の最高水準で、投資家の間に中国株に対する楽観的な見方が戻ってきたことを示している。MSCIチャイナ指数は3月に5年ぶりの低水準に落ち込んだ後、やや持ち直したものの、11日時点で年初の水準を依然として14%下回っている。米国上場の米国預託証券(ADR)を含むナスダック・ゴールデン・ドラゴン・チャイナ指数の年初来リターンはマイナス16%だ。
中国株の回復は本物か、揺れる自信と消えぬ疑念
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