ダイエットや筋トレ、資格の勉強などに何度挑戦しても、結局挫折してしまった…という経験をお持ちの方は少なくないだろう。だが、「自分はダメな人間だ」と落ち込む必要はない。
累計11万部超えのロングセラー『小さな習慣』(スティーヴン・ガイズ著、田口未和訳)で解説している「習慣づくりの必勝法」を実践すれば、自己肯定感を高めながら目標を無理なく達成できるようになる。
本稿では、本書より一部を抜粋・編集して、ネガティブな感情を一瞬で消す「ちょっとした行動」をご紹介する。(構成/根本隼)
「小さな習慣」とは何か?
小さな習慣とは、あなたが新たな習慣にしたいと思っている行動を、もっともっと小さい形にしたものです。毎日100回の腕立て伏せが目標なら、毎日1回の腕立て伏せをする。毎日3000ワードの文章を書くことが目標なら、毎日50ワードを書く。
いつもポジティブに考えたいのなら、一日にふたつポジティブなことを考える。起業家として人生を送りたいのなら、(たくさんの発想が可能な中で)一日にふたつのアイデアを考え出す、といった感じです。
習慣が身につかないのは「やり方」が間違っているだけ
小さな習慣を使えば、世界中の誰よりも、あなたの人生を変えるチャンスが高まります。習慣が長続きしないのは、自分自身に問題があると考える人が多いようですが、本当はやり方が間違っているだけなのです。
小さな習慣なら、罪悪感に悩まされることも大きすぎる目標に怖気づくこともなく、望んでいたものが手に入ります。新年の誓いを立てる、モチベーションを上げる、あるいは「とにかくやってみる」など、失敗を繰り返すばかりの方法に頼る必要はもうありません。
驚くほど簡単に身につく「小さな習慣」
小さな習慣にたどり着くまでの10年間、私は自分の生活を変えようとあれこれ試しては、いつも失敗していました。最初の小さな習慣を始めたのは偶然からでしたが、自分で起こしたその変化が長続きしていると気づいたとき、それまで頼っていた方法がどれも間違いだったとわかりました。
うまくいく方法を見つけたときには、何がうまくいかないかもはっきりするものです。人気の自己啓発の本が教える生活改善の方法は、正直言ってどれもあまりあてになりません。それに比べて本書で紹介する小さな習慣は、驚くほどの成功率。
小さな習慣とは、毎日これだけはやると決めて必ず実行する、本当にちょっとしたポジティブな行動です。(中略)気軽に取り組むことができ、それでいてびっくりするほど効果があるため、新しい習慣を身につけるには最適な方法といえます。
「簡単すぎて絶対に失敗しない」からポジティブになれる
小さな習慣の場合は「小さすぎて失敗するわけがない」といえます。そのため、目標を達成できない自分への失望感や罪悪感に悩まされる心配もありません。なんといっても、最初から毎日の成功が約束されているのですから。
つねに目標を達成できることが励みとなり、さらに続けようと思うポジティブなサイクルが生まれます。これは、見た目にはシンプルでも、実はうまく考え抜かれた生活改善の方法なのです。
(本稿は、『小さな習慣』より一部を抜粋・編集したものです)