太平洋諸島諸国は14日、中国との安全保障や貿易関係の強化を盛り込んだ協定への合意を求める同国の姿勢を非難するとともに、地域の安定を脅かす問題について情報を共有していくことで一致した。フィジーの首都スバで開催された「太平洋諸島フォーラム」首脳会議の閉幕にあたり、ある高官は、中国が一線を越えたと指摘。中国は5月、同地域で法執行やサイバーセキュリティーなどの分野における自国の影響力拡大につながる提案を行った。中国と外交関係のある国はこの時、提案への対応を見送った。太平洋諸島フォーラムのヘンリー・プナ事務局長は、中国が「成果文書を用意してここにやって来た」とした上で、「メンバー国が反発したのはそこだ。なぜなら、われわれが何を望み、何を必要とし、何を優先させるかを知っているのは、他ならぬわれわれ自身だからだ」と述べた。