【YouTubeチャンネル登録数70万人、Twitterフォロワー数57万人、Instagramフォロワー数16万人】と、今どきのママパパに圧倒的に支持されているカリスマ保育士・てぃ先生の子育てアドバイス本第2弾『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』が大好評です。
この連載では、「スッキリ」（日本テレビ系）出演で話題のてぃ先生が、「実際に試して効果のあった伝え方」や「保護者が絶賛した斬新なテクニック」を厳選。「子育ての困った」が「成長」に変わるコツをお伝えしていきます。（2023年６月２日にタイトルを修正しました）
療育（発達支援）でも使われる！
モンテッソーリ教育にも
こういった活動がある
「うちの子、わがままでほんと困る！」とお悩みの方ってたくさんいらっしゃると思います。
もちろん、子どもは「ママパパを困らせてやろう！」と思ってわがままを言っているわけではなくて、本当は、しなければならないこと、守らなければならないことはわかっているんです。でもそれ以上に本能的に「こうしたい、ああしたい」という欲求が理性に勝ってしまって、葛藤の中でわがままな言動や行動をとってしまうわけですね。
こういう場合の対応として、育児書などで「子どもの話をきちんと聞いてあげましょう」とか、「大人のブレない一貫した態度をお子さんにしっかりと示していきましょう」と書かれていたりすることがあります。でも「具体的にどうすればいいの？」っていう部分がいまいちわかりづらく感じるときもありますよね。それに「毎度毎度それをやるのは無理だ～！」って思うのも自然なことだと思います。
コップと水を使った簡単遊びでOK
そこで、そういったちょっとハードルの高い対応ではなく、子どもが楽しみながら自分自身をコントロールする力（自制心やセルフコントロール力といいます）を身につけられる遊びを紹介したいと思います。
用意するものはプラスチックや紙のコップです。それに、水を多めに入れてください。それを子どもに持ってもらって、「じゃあ、このお水をこぼさずにあっちまで行けるかな？」というゲームをします。
水がなみなみと入ったコップを持ってこぼさずに歩くということは、当然、思い通りにスタスタ歩いたり、ましてや走ったりすることはできません。そこで子どもは、「本当はもっと早く歩きたい」という気持ちを抑えながら、そーっとそーっと向こうまで歩く必要が出てくるわけです。このときに鍛えられるのが自制心です。
こういった一見ただの遊びに見える活動の中から、子どもは「本当はこうしたい、でもこうしなければならない」ということを、身につけることができるわけです。
これは実際に療育（発達支援）でも取り入れられている方法ですし、モンテッソーリ教育の中にもこういった活動がありますので、ご家庭でも取り入れるといいと思います。
紙皿、ボール、トイレットペーパーの芯も使える
こぼれたり濡れたりするのが困るという場合は、バリエーションとして、紙皿の上に、ボールとか、トイレットペーパーの芯のような筒状のものなど、コロコロ転がるものをのせて歩く、なんていうのもいいと思います。お水の場合でも、外でやればこぼれるのを気にせずできますし、お友だちと競争するのも盛り上がるかもしれませんね。ぜひ遊びの中からセルフコントロール力を身につけさせてあげてください！ 大人から見て「わがままだなー」と感じることが少なくなるかもしれません。
POINT
●子どもはわかっていても気持ちを抑えるのが難しい
●簡単な遊びでセルフコントロール力は身につく
●コップや紙皿、ボール、トイレットペーパーの芯などを使う
本原稿は、てぃ先生著『子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』からの抜粋です。この本では、ママパパの子育てが楽しくなって、子どもの「困った」が「成長」に変わるコツを紹介しています。一緒に楽しく、子育てしてみませんか？（次回へ続く）
関東の保育園に勤める男性保育士
保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。
他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。
ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、Twitterフォロワー数は52万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。
著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ！』（ダイヤモンド社）ほか多数。
