親は子どもにどう謝る? 信頼関係を壊さない「2つの鉄則」とはPhoto:PIXTA

「歯を磨きなさい」「靴をそろえなさい」「ゲームをやめなさい」……ついつい、子どもに「しなさい」と言ってしまっていませんか。「しなさい」のワードに頼らず、親子の信頼関係を築くポイントについて、ボーク重子氏の著書『しなさいと言わない子育て』から一部抜粋・再編集してお届けします。

「謝れない親」は
子どもを傷つけている

「私は親なのだから、常に正しい。間違ったりなんてしないし、失敗もない」

 自分にそう言い聞かせ、そうあるよう律している親御さんは珍しくないかもしれません。

 ですが常に完璧であり続けるのは、どんなに優秀な人にとってもむずかしいものです。そもそもそんな肩に力の入った生き方では疲れてしまいます。

 子どもと向き合うなかでこそ、自分の間違いに気づいたときは、ごまかしたりせず素直に謝ることが大切だと私は思っています。

 そして、信頼のリカバー(修復)に全力で努めること。

 すぐに謝る、そしてリカバーする。そんな積み重ねから、子どもは人としての正しいあり方を学び、社会性や共感力などの非認知能力を伸ばしていきます。