小さな会社や個人商店が今すぐ売上をあげようと思った時、どの販促ツールから作ればいいのか?「A4」1枚チラシで今すぐ売上をあげるすごい方法 「マンダラ広告作成法」で売れるコピー・広告が1時間でつくれる!』(ダイヤモンド社刊)では、販促コンサルタントの岡本達彦氏が、今すぐ売上をあげるために必要な「A4」1枚チラシを誰でもつくれる「マンダラ広告作成法」という新しい販促手法を公開。小さな会社が、今すぐ売上をあげられるすごい方法がわかると好評だ。本連載では、同書より一部抜粋、加筆して特別に公開します。

【実践・販促テクニック】強者に負けない弱者の販促(1)!局地戦編Photo: Adobe Stock

中小企業が大企業に勝つためのマーケティング戦略

 地域に根差した小さなお店や会社が売上を上げたいなら、まずは「マンダラ広告作成法」で「A4」1枚チラシを作る事をおススメしています。

 なぜ様々なITツールがある中で、「A4」1枚チラシがおススメなのか?

 それはランチェスター戦略の一つ、局地戦を行いやすいからです。

 皆さんは、ランチェスター戦略をご存じでしょうか?

 ランチェスター戦略とは、戦力に勝る「強者」と戦力の劣る「弱者」にわけ、それぞれがどのように戦えば戦局を有利に運べるのかを考えるための戦略論で、もとは第一次世界大戦での航空戦から生まれと言われています。

 現代ではビジネスに応用され、主に弱者である中小企業が強者である大企業に勝つためのマーケティング戦略として活用されています。

 ランチェスター戦略に関しては多くの書籍が出版されているので、詳しくはそれらの本を読んでいただきたいのですが、ランチェスター戦略の局地戦を簡単に説明すると、小さなお店や会社が強者に勝つには、地域を細分化し、強者に勝てそうな地域を選び、集中して営業活動する事によって地域No.1を目指すというものです。

 小さなお店や会社でも地域No.1になれば、認知度が上がることによって集客がラクになったり、成約率が上がったり、値引きをしなくても購入してもらえたりするので、業績を上げることができるからです。

 もう少しく詳しく説明しましょう。強者に勝てそうな地域とは、

・盆地や集落
・県、市、区の境目
・河川や高速道路で分断されている地域
・ライバル店(会社)から遠い地域
・特急や急行が止まらない駅周辺
・車では入っていきにくい地域

 などなど、営業効率が悪く強者が営業活動をしたがらない地域のことです。

 こういった地域の中から、自分のお店や会社が営業活動しやすい地域を選びます。

「A4」1枚チラシは、ランチェスター戦略のための武器

 そして、できれば最初は業者に頼まず自らポスティングを行います。なぜ、最初は自らポスティングを行うのか?

 それは、その地域のことが良くわかるようになるからです。

 強者に勝つには、強者よりその地域のことを詳しく知らなければなりません。そのために最初は自らポスティングを行って、その地域のことを詳しく知る必要があるのです。

 ITツールだと、地域を絞って積極的に営業活動をすることも地域を詳しく知ることも出来ません。

 また、直接会ってアピールする接近戦も出来ません。

 ですから、地域に根差した小さなお店や会社が売上を上げたいなら、まずは「マンダラ広告作成法」で「A4」1枚チラシを作る事から始めるのをおススメしているのです。

 ただし、ただ「A4」1枚チラシを作れば局地戦が成功するわけではありません。局地戦を成功させるには、チラシの中身も重要になってきます。

 ランチェスター戦略の局地戦を成功させるチラシの作り方は、改めてお伝えします。

岡本達彦(おかもと・たつひこ)
株式会社アカウント・プラニング代表取締役
販促コンサルタント
広告制作会社時代に100億円を超える販促展開を見て培った成功体験をベースに、難しいマーケティングや心理学を勉強しなくてもアンケートから売れる広告を作る広告作成手法を日本で初めて体系化する。業界を問わず、お金をかけないで簡単にでき、即効性もあることから、全国の公的機関、経済団体、フランチャイズ本部からセミナー依頼が急増し、社内に仕組みとして取り入れたいという会社からのコンサルティング依頼は後を絶たない。著書にアマゾン上陸15年「売れたビジネス書50冊」にランクインし、販促書籍のベストセラーとなった『「A4」1枚アンケートで利益を5倍にする方法 チラシ・DM・ホームページがスゴ腕営業マンに変わる! 』(ダイヤモンド社)などがある。