著者からのメッセージ

 わたしは、小中学校を対象にした右脳教育の研究を続けてきました。

 そんななかでインド独特の計算方法にふれる機会があり、その魅力にとりつかれ、探求をしてみました。

 そこでわかったのは、インド式計算術を身につけると、おどろくほど速く計算できるだけでなく、右脳の活性にもおおいに役立つということです。

 インドの算数は日本のように暗記させるだけでなく、なぜそうなるのかということを考えさせる学習法が基本になっています。

『子供のインド式「かんたん」計算ドリル』児玉光雄著、定価1047円(本体952円+税)、ダイヤモンド社

 そのなかで独自のひらめきや効率の良さなどを子どもたち自身が考えながら学んでいきます。通常、左脳を用いる計算などの学習に、右脳力をもちいているわけです。

 それがインドの算数教育の優れた点なのだと思います。

 本書に収められた数々のテクニックをマスターすれば、学校の算数の成績が向上するだけでなく、右脳の活性化に貢献して「ひらめき力」を高めたり、「勘」を鋭くすることにも役立つのです。

 みなさん一緒になって、楽しみながら算数の勉強に役立ててみてください。

 この出会いが算数の天才を生むことを願っています。

【著者】
児玉光雄(こだま・みつお)
鹿屋体育大学教授
1947年生まれ。京都大学工学部卒業。カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院に学び、工学修士号取得。10年間の住友電気工業・研究開発本部勤務を経て独立。米国オリンピック委員会スポーツ科学本部の客員研究員として選手のデータ解析に従事。右脳活性プログラムのカリスマ・トレーナーとして、多くの受験誌や大手学習塾に右脳開発とレーニングを提供。七田チャイルドアカデミーの顧問を務めるなど、子どもの脳力開発のために尽力している。主な著書に「右脳パズルできたえる子供のIQドリル」「IQが高くなる子供の右脳ドリル」「イチロー思考」など多数がある。