「株式市場が生き残るためには、キャシー・ウッドは死ななければならない」花形資産運用者であるウッド氏についてこう発言したウォール街のあるベテランは、悪意はないとしつつも、前回の強気相場の申し子であるキャシー氏に「天罰」が下るまで、次の強気相場に賭ける気にはならないと話す。キャシー氏の旗艦ファンド「アーク・イノベーションETF(上場投資信託)」は2021年2月につけたピークから先月の安値までに4分の3余りを失ったにもかかわらず、そこまでの報いを受けることはなかった。同ETFには年初来、なお約20億ドル(約2700億円)の新たなマネーが流入している。多額の損失が生じているにもかかわらず、ゲームストップのようなミーム(はやりネタ)株を熱心に支持する投資家も、足元の急落を一時的な苦境だと考え、旗印に掲げる「HODL(精いっぱいしがみつく)」のモットーを堅持する覚悟だ。
強気相場の到来、投資家が「降伏」してから
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