不安や悩みが尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そこで参考にしたいのが、増刷を重ねて好評多々の感動小説『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。とても読みやすいオムニバス形式の8つのショートストーリーは、ふと心が落ち込んだとき、そっと心の荷物を手放すための優しい言葉を授けてくれる。voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」の心がスッと軽くなる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!

【精神科医が教える】“嫌な人”のことが頭から離れない…そんなとき頭に浮かべると一瞬でモヤモヤが吹き飛ぶ言葉

悪いことしても決して幸せになれない

世の中には、いろんな人がいて、嫌なことをしてくる人もいます。攻撃を受けることもあれば、騙されたりすることもあるでしょう。

そういうとき、自分のモヤモヤをとり去ろうとして、抗ったりするけれども、結局はモヤモヤが晴れるほど解決はしない。そして、恨みつらみの感情を抱くこともあります。

そんなときに頭に浮かべてほしいのが「因果応報」という言葉。仏教の教えですが、シンプルにいうと、善いことも悪いことも、その人がやったことは、その人の身に返ってくるという意味です。

心のモヤモヤを解消する道しるべ

誰かに嫌な思いをさせられたとしても、いずれ回りまわって、その人自身に返ってくるということ。悪いことをしても、結局は報われないんです。

嫌な人の顔を見てごらんなさい。嫌な顔していないでしょうか? 口角が下がって“への字口”になっていたり、目つきが悪かったり。つまり、その人の生き方が顔に出るわけです。

その人が周りに嫌なことをしても、なんら咎められず、一時的に得をしたとしても、決してそれで幸せにはならないんです。いずれ自分の身に返ってくるのですから。

嫌なことをされたときの道しるべ

だから、いちばんいいのは、その人にされたことも、その人の存在自体も忘れること。毎日のように顔を合わせなければならない人だとしても、心の中からは存在を消す。反面教師にして、極力関わらないことです。

少なくとも、憎しみの感情を抱いたり、気持ちが離れなかったりして、「あの人のことで、モヤモヤする必要はないんだ」と思ってください。きっとその人には、いずれ自分がしたことが返ってくるはずです。

「こういう人もいるんだな」「こういうところで気を抜くとつけ入れられる可能性があるんだな」ということは覚えておくべきですが、その人のことに執着しない。それが一番いいことです。

『精神科医Tomyが教える 心の荷物の手放し方』(ダイヤモンド社)には、不安や悩みを解消するヒントが満載です。