「勉強しない」「何回言っても聞かない」「毎日怒り過ぎてしんどい」と子育てのお悩みをお持ちの方も多いと思います。そんなお悩みを解消する書籍が『「天才ノート」を始めよう!』
「天才ノート」とは、電車や恐竜、アニメ、ゲーム、スポーツなど子ども自身が大好きなテーマで問題を作り(子ども自らが問題を作ってもOK)、解いていく中で、自主性、創造性が育まれていく「ノート」のことです。子ども自身が「学ぶことって楽しい」と思うのがポイントです。本連載では、「ガミガミ怒らなくても、自分から勉強する子になる」ため、子どもの「好き」に徹底的に付き合うための3つのステップをお伝えしていきます。(初出:2022年8月3日)

【ガミガミ言わなくても勝手に勉強する子になる】ための3つのステップとは?【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

子どもの「好き」に徹底的に付き合ってみましょう

 周りのお子さんと比べて「うちの子にも早く文字や計算を覚えさせなければ!」と焦るあまり、ドリルなどを買い与えて勉強を強いるのは逆効果です。「勉強ができるようにしてあげたい」という親心からなのでしょうが、子どもが思うようにできないとガミガミ叱ったり、「なぜできないの!?」と問い詰めたりしがちになります。その結果、子どもは勉強そのものが嫌いになってしまいます。

 発想をがらりと変えて、子どもの「好き」に徹底的に付き合ってみましょう。「好き」をきっかけにすれば、自然に学習習慣がつき、子どもの能力も自然に伸びていきます。

 子どもの「好き」に徹底的にフォーカスしたのが、「天才ノート」です。もし今の状況にモヤモヤイライラしているなら、新しい問題集や通信教育、習い事に時間を使うより「天才ノート」を試していただきたいです!

「天才ノート」とは、電車や恐竜、アニメ、ゲーム、スポーツなど子ども自身が大好きなテーマで問題を作り(子ども自らが問題を作ってもOK)、解いていく中で、自主性、創造性が育まれていく「ノート」のことです。子ども自身が「学ぶことって楽しい」と思うのがポイントです。

 今回は、子どもの「好き」に徹底的に付き合うための3つのステップをご紹介します。

 ①Hop 親のやりたい(やらせたい)を子どもに押し付けない

 親としては漢字や計算のドリルなど、学校の勉強に紐づいたものを学ばせたくなりますが、押し付けは「勉強=不快」につながりかねません。そもそも、親が「これをやりなさい」と一方的に与えることは、子どもの探求心を削ぐ行為。あくまで子どもの興味・関心をベースにノートを作り、子どもの「これやりたい!」を引き出しましょう。

 ②Step 子どもの「好き」を観察する

 子どもの行動を日々観察して、どんなものに興味を持っているか、何が好きでどれに関心を持っているのかつかみましょう。子どもが好きなものを切り口にして、少しずつ学びに触れさせていけば、子どもは「もっとやりたい、もっと知りたい」と思うもの。そして、それを親も一緒に楽しむことで、子どもにとって学習が楽しいものとなり自主的に取り組むようになります。

 ③Jump 子どもの好きなものをプリントアウトする

 好きの対象がわかったら、それを検索してプリントアウトしたり、本や雑誌などから切り抜いたりコピーしたりしましょう。そこから子どもが興味を持ちそうな問題を考えれば、天才ノートに向かう時間がぐんと楽しく、待ち遠しいものになります。

【ガミガミ言わなくても勝手に勉強する子になる】ための3つのステップとは?【書籍オンライン編集部セレクション】好きの対象がわかったら、本や雑誌などから切り抜いてコピーしたり、絵を描いたり、子どもが興味を持ちそうな問題を考えれば、自然と「学ぶことって楽しい」と感じてくれるようになります。

 今回は、子どもの「好き」に興味を持つ、についてお伝えしました。

 次回は、興味を持ち始めた子どもに、「天才ノート」を使って、学習習慣をいかにして定着させるか、お伝えしたいと思います。

 本原稿は、岩田かおり著『「天才ノート」を始めよう!』からの抜粋です。この連載では、「ガミガミ怒らなくても、自分から勉強する子になる」コツを紹介していきます。

【ガミガミ言わなくても勝手に勉強する子になる】ための3つのステップとは?【書籍オンライン編集部セレクション】Photo by Tomohito Ishigo
岩田かおり(いわた・かおり)
子ども教育アドバイザー
株式会社ママプロジェクトJapan代表
全国ワーキングマザーの会副代表

幼児教室勤務を経て、「子どもを勉強好きに育てたい!」との想いから、独自の教育法を開発。ガミガミ言わず勉強好きで知的な子どもを育てる作戦「かおりメソッド」を全国へ展開中。

電車や恐竜、アニメ、ゲーム、スポーツなど子ども自身が大好きなテーマで問題を作り(子ども自らが問題を作ってもOK)、解いていく中で、自主性、創造性が育まれていく「天才ノート」を考案。この天才ノートの「天才」とは、知能指数やテストの点数が高いのではなく、与えられた才能・自分の興味関心を開花できるという意味。

株式会社リクルートにて、4~10歳の子どもを持つ親に特化した社内教育講座を開催(年に3~4回の定例講座)。小学校、幼稚園、保育園での講演会多数。ワーママ・オブ・ザ・イヤー2018受賞。3人(1男2女)のママ。