本を読む子どもに育ってほしければ「絶対言ってはいけない言葉」とは写真はイメージです Photo:PIXTA

読書は子どもの成長に良い影響を与えるもの。本を読む子になってほしい……親はそう願っているのに、当の子どもはゲームや動画は見るけれど、本なんてまったく読まない……そういう家庭は多いのではないでしょうか。なぜ「本を読みなさい」と言っても言うことを聞かないのか、どうやったら子どもが本を読むようになるのかについて考えてみましょう。(心理学博士 MP人間科学研究所代表 榎本博明)

※本記事は『親が「これ」をするだけで、子どもの学力は上がる!』から抜粋・再編集したものです。

どうすれば子どもが本好きになるのか

 読書が知的発達に好ましい影響を与えるということは、誰もが何となく分かっているはずです。わが子の知的発達を願う親としては、何とか本を読むようになってほしいと思うものでしょう。

 そこで、「本を読むとためになるから」と言って、子どもに本を買い与えたりします。それなのに、子どもはテレビを見たり、ゲームをしたりするばかりで、一向に本を読む気配がない。いくら本を読むように言っても、まったく関心を示さないわが子を前にして、無力感に打ちひしがれる。そんなことはありませんか。

 でも、子どもはだいたいそんなものではないでしょうか。「本を読むとためになるから」と言われて、「じゃ、本を読んでみよう」と思うのは、特別やる気に満ちた子であって、普通はそんなにうまくいかないものです。