中国経済は、ロックダウン(都市封鎖)を強いられていた上海で恐る恐るながらも経済活動が再開したことを受け、6月に息を吹き返したかに見えた。だが今は、再び泥沼に落ち込んでいる。悪い知らせは週末に飛び込んできた。わずか1カ月前に50以上に回復したばかりだった政府発表の製造業購買担当者指数(PMI)は、7月に再び景況感の改善と悪化の分岐点となる50を割り込んだ。経済メディア「財新」がまとめた製造業PMIも、辛うじて50を上回ったにすぎない。国内不動産開発会社上位100社による販売額は、6月から28.6%落ち込み、初夏の伸びを完全に打ち消した。一方、一部の不動産開発会社は資金繰りが悪化してマンション建設が進まず、購入者は住宅ローンの支払い停止を求めて抗議している。
中国の賭け:インフラ投資に託す住宅市場の救済
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