いよいよ夏の高校野球が始まる。今年は第104回の大会だ。そこで、第1回大会から前回103回大会までの高校別通算勝利数ランキングベスト102を作成した。どんな学校がランクインしたのか見ていくことにしよう。(野球史研究家 森岡 浩)
夏の甲子園、開幕!
一番「勝ってる」高校はどこ?
今年も、6日から夏の高校野球が始まる。今回からは地方大会でもブラスバンドの演奏や応援が解禁されたところが多く、徐々に通常の大会が戻ってきた。
これまで夏の大会に出場したことのある学校は戦前も含めて計893校。うち、1勝でもしたことのある学校は6割強にあたる559校。これらを勝ち星の多い順に並べると、10勝以上している学校が102校ある。
意外なところでは、履正社高・前橋育英高(いずれも9勝)、沖縄尚学高・木更津総合高(いずれも8勝)、春日部共栄高(7勝)、佐賀北高(6勝)あたりが圏外だ。沖縄尚学高は選抜を2度制しているが、夏は9回出場して8勝。
佐賀北高は夏のみ5回出場しているものの、優勝した年以外はすべて初戦敗退と、意外と勝ち星は少ない。また愛工大名電高も春は優勝・準優勝各1回を含む16勝をあげているが、夏は13回出場して5勝と、極端に勝率が低い。
それではベスト10を下から順に見ていこう。