甲子園出場歴がある高校が多い都道府県ランキング【2021年夏・全47都道府県完全版】写真はイメージです Photo:PIXTA

 今年の夏の甲子園は、選抜優勝の東海大相模高がコロナ禍により県大会途中で出場を辞退した他、聖光学院高、仙台育英高など、常連校が次々と県大会で姿を消して話題になった。

 しかし出場した顔ぶれを見ると、ここ数年おなじみの学校が多かったと感じたのではないだろうか。実際、県No.1の学校が敗れても、No.2の学校が出場すれば、おなじみの学校であることには変わりがない。そのため、ほとんどの都道府県で数校の常連校だけが甲子園出場を巡って争っているようにもみえる。確かに今夏に春夏通じて初めて甲子園に出場したのは、東北学院高、鹿島学園高、東明館高の3校のみ。そこで、都道府県別に甲子園に出場したことのある学校の割合を調べてみた。

野球部に異変!少子化による学校統合や
部員不足で出場校数が減少…

 近年は初出場校が減少してきているが、それでも毎年増え続けており、これまでに甲子園に出場したことにある学校は春夏合わせて1060校ほどになる。ただし、この中には戦前には予選が開催されていた満州・朝鮮・台湾の学校や、青森師範や秋田師範といった旧制の師範学校(現在は大学に昇格)のように今では予選には参加しない学校も含まれている。また、廃校となった駒大岩見沢高(北海道)や飯塚商(福岡県)、学校は存続しているものの野球部が廃部となったPL学園高(大阪府)も入っている。

 さらに、近年は少子化で高校の統合が進んでおり、甲子園出場校同士の統合も各地で起きている。東海大一高と東海大工の統合でできた東海大静岡翔洋高(静岡県)、鳴門工と鳴門第一高が統合した鳴門渦潮高(徳島県)などは有名だが、大分県では甲子園出場経験のある、別府商、別府羽室台高、別府青山高の3校が統合して別府翔青高となるなど、現存する甲子園出場校自体もかなり減少してきている。