もう車は運転しなくてもいい──?
家電が主役の国際家電見本市「International CES」で、すっかりおなじみになったのが、自動車関連の出展だ。今回は自動車大手のトヨタが全自動運転の実験車を披露し、注目を集めた。
トヨタの実験車は、高級車「レクサス」をベースに開発。車の前後や天井に取り付けたカメラやセンサーなどで、人や物体、信号などの周囲の状況を把握して運転する。公道での実験走行も米国ではすでにスタートしており、実験走行の様子の一部はネットでも公開された。CESの会場では実験車の展示だけで車を走らせることはなかったが、多くの来場者が興味深そうにながめていた。
今回の展示について、トヨタ幹部は「ドライバーの安全な運転を支援する」と語り、自動車の安全性向上につながる点を強調。実用化の時期は「未定」と説明した。
独アウディも自動運転で車を停めてくれる駐車システムを発表。車から降りてスマートフォンを操作すると、自動的に駐車場の空きスペースを探して止めてくれる。出かけたいときも、スマホを操作するだけでエンジンがかかり、駐車スペースから車を自動で出してくれるスグレモノだ。また、アウディは自動運転車を使った公道実験をスタートさせることも明らかにした。