ナンシー・ペロシ米下院議長(民主、カリフォルニア州)が搭乗した米空軍機は、南シナ海上での軍事衝突の可能性を回避するため、3時間にわたり迂回(うかい)ルートを飛行していたことが分かった。ペロシ氏は現地時間2日、台湾に到着。同氏およびその他の民主党議員を乗せた飛行機はマレーシアの首都クアラルンプールを2日午後に出発したが、中国政府が軍事的プレゼンスを確立している南シナ海上空での移動を避ける形で遠回りのルートを飛行した。航空機の位置情報提供サイトのフライトレーダー24によれば、機体は南シナ海上空を通る直線的ルートでなく、弧を描くようにボルネオやフィリピンの上空を飛行。同サイトの広報担当者、イアン・ペチェニック氏によれば、クアラルンプールから台北へ向かう商用機の平均的な飛行時間は4時間15分程度だが、ペロシ氏を乗せた飛行機は7時間以上も飛行し続けた。
ペロシ氏の搭乗機、3時間迂回して台湾へ飛行
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